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BrexがClaude Codeを活用してコードの品質と生産性を向上させた方法

Claude Codeがプログラミングをより簡単かつアクセスしやすくすることで、技術チームと非技術チーム間の障壁をどのように解消しているかをご紹介します。

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  • Date
    October 30, 2025
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    https://claude.com/blog/how-brex-improves-code-quality-and-productivity-with-claude-code

Andy Reed氏は、2年前にコンテンツデザイナーとしてBrexに入社した際、自身がコードを記述し、Figmaプラグインの開発することになるとは夢にも思っていませんでした。 

Claude Codeなければ、この1か月間、作業の半分すらどのよう終わらせられたか分かりません」とReed氏は述べます。 

しかし、Reed氏がAnthropicのagentic codingソリューションであるClaude Codeを活用した際、まさにこのようなことが起きました。同氏の事例は、このインテリジェントなファイナンスプラットフォームが同社の業務方法をどのように変革しているかを示す一例にすぎません。 

詳細を知るために、Brexのチームメンバー3名に、Claude Codeの活用方法について話を聞きました。 

  • プロダクトAIチーム、ソフトウェアエンジニアリングリード、Hércules Gimenes氏
  • データおよび分析責任者、Sumeet Marwaha氏
  • シニアコンテンツデザイナー、Andy Reed氏

この3名からの会話から明らかになったことは、単なる生産性の向上に関する話だけではありませんでした。とは言え、チームは特定のタスクにおいて3~4倍の改善があったと報告しています。これは、ワークフローの効率化、創造的な問題解決の促進、大規模なコラボレーションの推進を図るために、企業の協働のあり方を根本的に再構築する話です。

agentic codingによる思考の転換の適用

Hércules Gimenes氏とプロダクトAIチームにとって、Claude Codeは単なる新しいツール以上の深い意味を持つものでした。

「Claude Codeは考え方の転換をもたらします」と同氏は説明します。「自身が主導権を握る立場に就くのではなく、Claudeが導入する変更を審査する立場にいます。自身がビジョンと方向性を導いているのです」

この変換により、Brexにおける「コードを記述する」という行為の意味が再定義されました。これは同社のAIファーストの理念を反映したものです。 エンジニアは実装の詳細に時間を費やすのではなく、アーキテクチャと問題解決に注力できるようになりました。 その結果はどうでしょう? 単なる高速化したコードではなく、より優れたコードの生成です。

「Claude Codeを使用して時間を節約できるとは思えません」とGimenes氏は述べます。 「問題自体をさらに精査します。 同じ時間内で、同じ問題に対して3つのアプローチを試すことができ、3つ目のアプローチ後には、より明確な理解とより洗練されたインターフェイスが得られます」

技術的な役割と非技術的な役割との障壁を排除

プロダクトAIチームがコード品質を改善する新しい方法を模索する中、Reed氏は自ら新たな発見を経験していました。 

コンテンツデザイナーとして、Claude Codeに想定外のものを発見しました。独立性です。

従来は、単純な文字列の更新を行うには、チケットを提出してエンジニアの対応を待つ必要がありました。 現在、Reed氏は直接PRを作成しています。しかし、真の変革は、長らくバックログに保留されていたプロジェクトに取り組んだときに訪れました。Brexのデザインシステムのあらゆるコンポーネントに包括的なコンテンツガイドラインを統合するという取り組みです。

「手作業で処理を進めていれば、数か月とは言わないまでも、数週間はかかったでしょう」とReed氏は説明します。 同氏はClaude Codeを使用して数日でプロジェクトを完了させました。社内のスタイルガイド、アクセシビリティ基準、外部のベストプラクティスから抽出したコンテンツ固有のガイドラインを体系的に追加しました。

この効果はチーム全体に波及しました。 エンジニアやデザイナーは、現在、自身のツールにコンテンツガイドラインを直接組み込み、頻繁な参照作業を排除して、エラー発生を未然に防いでいます。 これは、職場におけるインテリジェントなファイナンスの小さながらも力強い一例です。つまり、システムをバックグラウンドで実行することで、従業員はより価値の高い創造的な作業に集中できるようになります。

組織全体でのデータアクセスの民主化

一方、Sumeet Marwaha氏が率いるデータ分析チームは、異なるながらも同様に重要な課題の解決に取り組んでいました。SQL専門家だけでなく、Brexの従業員だれもがデータにアクセスできるようにするというものです。

同チームは、Claude CodeとMCPサーバーを活用したテキストからSQLへの変換インターフェイス「Brex Explorer」を構築しました。 現在、営業マネージャーはプレーンテキストで次のように質問できます。「フロリダ州ジャクソンビルに所在し、Brex口座に1000万ドル以上を保有する、過去1年間に新規契約した顧客数は?」システムはクエリを解釈し、実行し、結果を要約します。

真の相乗効果は、同社のAIデータエンジニアリングエージェントからもたらされました。これまで、専門的な知識を必要としていたタスク、例えば必要なファイル編集やテスト設定を伴うデータテーブルの追加なども、今ではどのエンジニアでも実行できるようになりました。

「これは、おそらく2倍の数の貢献者に対して4倍の速度向上を実現したようなものです」とMarwaha氏は指摘します。 Claude Codeの導入率は組織全体で50%に達しました。Marwaha氏は今月末までに100%導入率達成を目指しています。

「万能ツール」を持つことの利点

Brexのチーム全体でClaude Codeの導入が進む中、想定外のユースケースが生まれました。Gimenes氏は、会社のハッカソン期間中、Claude Codeのヘッドレスモードを活用して、高度な送信エージェントをわずか数時間で構築しました。これは通常なら開発に数日要する作業です。

Reed氏は、Brexの基準に照合してデザインを自動的にレビューするFigmaプラグインなど、想像もしていなかったツールを構築できるようになったことに気づきました。 「世界最高のインターンがいるような気分です」と彼は述べます。

しかし、おそらく最も重大な想定外の利点は、Claude Codeが組織の知識リポジトリとしての役割を果たしている点です。BrexのKotlinとBazelを使用する複雑なモノレポ構造では、異なるシステムがどのように連携しているかを理解することは常に困難な課題でした。 現在、Claude Codeは「オラクル(神託)」として機能し、コードベースの機能に関する質問に即座に回答できます。

「従来、デザイン会議では物事がどのように機能すべきかについて話し合うことが多くありましたが、実際のところそのプロセスを本当に理解している人はいませんでした」とReed氏は説明します。 「現在、別のモニター上にオラクルが設置されています」

Claude Codeのベストプラクティスを社内全体に拡大

Brex全体にClaude Codeの導入が広まるにつれ、チームはベストプラクティスを開発しそれが標準となりました。

  • 構造化されたコンテキスト管理:モノレポ内の主要ディレクトリには、ドメイン固有のコンテキストを含む独自のCLAUDE.mdファイルが用意されています。新しいエンジニアは、組織固有の知識に頼ることなく、Mastercardとの統合の詳細や銀行規制を理解できます。
  • 自動化された文書化:プロダクトAIチームは、コード変更により文書が古くなる可能性を検証するCI/CDチェックを導入し、その更新を促しています。「最新の文書を整備することは信頼できるものであり、非常に強力です」とGimenes氏は強調します。
  • コンテキスト認識型コマンド:チームは、関連コンテキストを自動的に読み込むカスタムコマンドを作成しました。例えば、/submit-prコマンドは、実行前にgitのステータス、最近の変更内容、関連するPR情報を取得します。
  • 発見から始める:「必要な情報を見つけることができる能力は、もはや特定のエンジニアの頭の中に蓄えられているわけではありません」とMarwaha氏は指摘します。「コードベースにあり、誰でも利用できます」

BrexにおけるClaude Codeの未来

Brexのチームはすでに次世代のアプリケーションの開発を計画しています。

  • データチームは、これまで手掛けることが困難だったプロジェクト、例えば数兆件におよぶクレジットカード取引明細データの分析などに取り組む準備を進めています。こうした作業は、Claude Codeによって実現可能になるまでは、手間がかかりすぎて正当化できなかったものでした。また、同チームはRevOpsタスクを強化するものなど、役割特化型のエージェントも開発しています。
  • プロダクトAIチームは、ドキュメントが自動更新され、コンテキストが分散化されたままアクセス可能なな状態を維持する、より高度なコンテキスト管理を構想しています。

技術ツールを構築するコンテンツデザイナーから、アクセスの民主化を推進するデータアナリストまで、Claude CodeはGimenes氏が言うところの「万能ツール」となり、Brexの専門分野の知識と外部のベストプラクティスを統合するのに有用な存在となっています。

また、強力な二面性を強調しています。Brexが顧客に提供するインテリジェントな金融ソリューションは、顧客がよりスマートに支出し、より迅速に行動できるようにするもので、これはBrexチームが社内で働く方法を形作るのと同じ理念です。技術的背景に関係なく、すべての従業員がスピードと自信を持って構築できるように支援するものです。

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